猫にもっとも多い病気

猫にもっとも多い5つの病気

猫の飼い主として、あなたの第1の責任は、猫の健康を守ることです。
しかし、栄養バランスに気を配り、愛情こめて世話をしても、やはり猫は病気になります。
猫に多い病気について学び、予防や、
症状に気付いたとき適切な治療で早期に治癒するために役立てましょう。


ノミ

犬や猫はノミがいても生きられますが、ノミ感染症が抑制されるべきなのは、
いくつかの理由があります。

もっとも一般的なノミ、ネコノミ(Ctenocephalides felis) は、
ウリザネ条虫の幼虫を媒介することがあります。
毛づくろいの最中に猫がノミを食べると、ウリザネ条虫に感染する可能性があります。

ノミは他の感染症も媒介します。
猫にたくさんのノミがついていると、貧血をおこすことがあります。

猫はノミのかみ傷からアレルギーを発症することもあり、
ひっかきすぎて皮膚病になる可能性もあります。

また人間もノミに噛まれて痒みを覚えます。
人間が噛まれる場合は、通常は足首を噛まれます。

猫がひどく痒そうだったり、家族がノミにかまれたりしたら、
あなたの猫にはノミがいる疑いがあります。

猫がノミを持っているかどうか確かめるために、
白い紙の上で猫をグルーミングしてみましょう。

コームの歯にノミがついてくるか、紙の上にノミの糞が落ちていないかを見ます。
ノミの糞は実際には消化されなかった猫の血で、色は黒く、ゴマのような形をしています。

湿った脱脂綿の上に置くと、ノミの糞は溶解して血液になります。

ノミを抑制するためには、成虫をすべて殺し、再感染を防止しなければなりません。
ノミの成虫を殺す製品も、環境からノミを除去する製品も、数多く市販されています。
使用に当たっては獣医師と相談してください。


毛玉

猫は毛や食べたものを消化できないときに、毛玉を吐き出します。
毛玉は喉の奥でも小腸でも形成されます。

毛玉は、作られるときに猫が不快な音を発するというだけでなく、
吐いたりして、カーペットや床に見苦しい汚物を残します。

毛玉防止のもっとも簡単な方法は、グルーミングによって余分な毛を取り除くことです。

次の段階は、毛玉の形成を防止するためのオイル、おやつ、フードなどの製品を使用することです。
すでに数多く市販されています。

猫がしょっちゅう吐いて、定期的にブラッシングしても問題が解決しない場合は、
獣医師に相談し、なんらかの病気が原因でないかどうか確かめてください。


甲状腺機能亢進

甲状腺機能亢進症は甲状腺が肥大し、
甲状腺ホルモンを過剰に分泌する状態と考えられます。

多くの場合、甲状腺の1つ、または両方の葉にできた良性腫瘍によって引き起こされます。

幸いなことに、甲状腺腫瘍が悪性である確率は2-5%しかありません。

甲状腺機能亢進症の症状には、
食欲増加と渇き、原因不明の体重低下、神経の高ぶりや興奮、
度重なる嘔吐、倦怠感、衰弱、下痢があり、被毛の光沢も失われます。

この病気の猫がすべての症状を見せるわけではありませんが、
2、3の症状があてはまったら、獣医師の診察を受けたほうがよいでしょう。

獣医師は猫の健康診断をします。
甲状腺が肥大していたら、CBC(全血球算定)と甲状腺機能検査を行い、最終的に診断します。

猫が完全に回復するためには3つの治療法があります。

抗甲状腺剤による治療、手術、放射性ヨードによる治療です。

どの方法もそれぞれのメリットとデメリットを持っていますから、
病気とその治療法について深く学び、決断を下す前に獣医師とよく話し合ってください。


糖尿病

猫の糖尿病は、どの年齢でも起こりますが、年長の太った猫、特にオス猫に多い病気です。

糖尿病には2つのタイプがあります。

Ⅰ型糖尿病はインスリンの生産が不足することによって生じ、
Ⅱ型糖尿病はインスリンの働きを身体が制御できなくなった結果です。

もう一つの糖尿病、2次性糖尿病は、薬物の副作用や、インスリンの自然分泌や体内での作用が損なわれる病気によっておこります。

猫の糖尿病の症状は、
嘔吐、脱水症状、衰弱、食欲不振、渇きと頻尿、体重減少、呼吸の乱れなどで、
被毛もボサボサになります。

これらの症状のうちいくつかが見られたら、獣医師の診察を受けてください。

獣医師は血糖検査と尿糖検査を行います。
検査をしている間に、検査のストレスから血糖値が上がることがあります。

あなたの猫が糖尿病と診断されたら、普通は一つの治療法を完全に行うか、
5つを組み合わせて行います。

食事療法とウエイト・コントロール、インスリン注射、内服薬、
ブドウ糖とインスリン値のモニタリング、栄養補給と植物性のサプリメントです。

どの治療法にもそれぞれのメリットとデメリットがありますので、
治療計画は獣医師と相談の上決めてください。


猫の下部尿路疾患(FLUTD)

この病気は、痛みをともなう下部尿路の炎症で、死に至る危険性もあります。

猫の下部尿路疾患の要因は、水分摂取量の低下、ウイルスや細菌によるもの、
食事など多岐にわたります。

下部尿路疾患の疑われる症状には、不適切な排尿、排尿困難、
頻尿、食欲喪失、倦怠感、血尿、しきりに性器をなめることなどがあります。

獣医師は下部尿路疾患の猫を、カテーテル法、輸液療法、抗生物質などによって治療し、
まれにではありますが、手術も行われます。

家庭では、猫の飼い主はペットの食事内容とその与え方を変えることが望まれます。
食事の回数を増やし、量を減らします。

猫に水をたくさん飲ませることも大切です。

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